会員の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。令和6年度の総会にてご信任をいただき、大島会長の後任として会長に就任しました阿部智です。
私が第3術科学校長として勤務した令和2、3年当時はコロナ禍の真っ只中にあり、術科教育継続のために感染防止対策に職員が一丸となり奮闘した時期でありました。また、成田空港での新型コロナ水際対策に係る災害派遣活動を命じたことも今では随分と昔のことのように思い出されます。さらにはコロナ渦にあっても校友会の皆様からいただいた温かいご支援についても3術校勤務の記憶からなくなるものではありません。
海上自衛隊を退職した後においても、3術校校友会を通じて3術校の職員や学生を支える活動に携われることを大変うれしく感じております。
3術校は昭和34年に白井術科教育隊として、それまで各所において行われていた航空術科の教育を一元化しようとの試みで始まった海上自衛隊の一大事業に端を発し、諸先輩方が時代の変化に応じて時折の困難を克服しながら今に至っていると承知しております。3術校での勤務や学生生活、特に苦労した思い出を語るときには達成感にも似た充実した気持ちが溢れ出る会員も少なくないと思います。3術校校友会の目的とするところは「会員相互の親睦を図り、併せて3術校の発展に寄与すること」ですが、コロナ渦が収束し対面での活動が比較的自由となった昨年度に引き続き、総会、懇親会などを通じて会員相互の親睦、現役隊員との交流の機会を積極的に企画していきたいと考えます。また、昭和51年に発足した3術校校友会ですが、発足からまもなく半世紀を数えることになります。この間、3術校の行事や学生競技会などに対してOB会としての特徴を活かした支援を継続して行ってきました。同じ3術校で現役時代を過ごした数多くのOBが陰ながら応援していることを職員や学生にお伝えし、少しでも勤務の支えとなれば、3術校の発展に寄与することができると信じて、支援活動を継続していきたいと考えます。
伝統ある校友会の会長として至らない点も多くあるとは存じますが、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
令和6年6月
海上自衛隊 第3術科学校 校友会
会 長 阿部 智